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神様メールのan0nym0usのネタバレレビュー・内容・結末

神様メール(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ガレージセールに並ぶ90'sの洋楽を漁っていたおバカなギタ女が、酷く感銘を受けた2枚のアルバムがあります。

Prince殿下がNew Power Generationを従えてリリースした『Gold Experience』と…

それと時を同じくしてJoan Osborneがリリースしたアルバム『Relish』に収録された楽曲『One of Us』

殿下もカバーして歌ったという名曲。
ノスタルジックなイントロが印象的。
『relic』な感じとでも表現すべきかな…

その歌詞の中の一節。


ーWhat if God was one of us
もし神が私たちの中の1人だとしたら…


私の宗教に対するスタンスは、この楽曲でフィックスされたものだと言っても過言ではない…今作を観て、そんな曲との出会いの記憶が蘇りました。


不遇の中、苦悩から生まれた信仰。


神よ、我々をお救いください!


天を仰いで祈りを捧げてみたとして…


そこに『彼』は不在だとしたら?
ジョーンの歌みたいにね(苦笑)


なら、あなたが誰かを救った方が早い(笑)
救えるものは限られてるけどね。

それでも祈るより、何か変えられるんじゃない?

遠いお空にいる『彼』より、あなたの心の中にある『アンパンマン』の方が世界を救う役に立つはずだからね。


楽曲を引き合いに出すなら、次はDream Theaterの『In the name of God』でしょうか。作中でも神が徒らに人々を戦わせるなんて描写もありましたね。

それは逆転させてみれば、人は神の名を使って人を殺しもするということ。利己的に、都合よく、神さまを大義名分にして…

ドラえもーん!ジャイアンがイジめるんだー!
仕返しする便利道具を出してよー!
。・゜・(ノД`)・゜・。

…ってね(笑)

のび太くんでさえ、最後は独り立ちしてみせるというのに…いつまで経っても変われない私たち。


私はレビューを考えるとき、頭の片隅に置いておく言葉があります。とても個人的で身勝手な解釈をしてるんですけどね。

それが殿下の楽曲『Gold』で何度も繰り返される言葉…『All that glitters ain't gold』

シェイクスピアのヴェニスの商人で、モロッコ王を嘲った言葉を基にした歌詞。

『光るもの必ずしも金にあらず』

言葉だけを見つめてみても、とても多くの事を考えさせてくれます。簡潔に要約すると…
『物の見方や答えはひとつではない』かな(雑w)

天を衝く山が目の前にあったとして…

それを超えられない山とするのか…
超えるべき山だと闘志を抱くのか…

そこに何を見るのか…
それも人それぞれ違っている。

もし私の命が今日までなのだとしたら…平凡な日常が『ありあまる富』とさえ思えるかもしれない。

同じものを見ても、瞬きひとつ次の瞬間には別の何かに変わっているかもしれない。

もう一度、書いておくと…

ーWhat if God was one of us
もし神が私たちの中の1人だとしたら…

さて…どう受け取ろうか?

神は空ではなく、私たちみんなの心の中にしかいない…なんて言ってもいい。

疲れ切ってバスで寝てるオジさんが、誰かを助けてるかもしれない。助けられた誰かは彼の中に『神』を見るのかもしれない。

どう受け止めるかは…自分次第。

そういう脆弱な価値観に触れてくる作品。

お金が無ければ生きていけないなんてのは…
私たちがそのように作ってしまったから。

それを意地悪な神さまのせいにしてみてもいいけど…

世界のコンセント抜いて、掃除機かけて、もっかい再起動してみたら…違うやり方もできるのかもしれない。とても乱暴な締めくくりだけど…それぐらい荒唐無稽なのもいいもんだよね(笑)

私がエアの使徒になれるとしたら…
なんの音楽が聴こえるんだろう?

80'sになっちゃうけど…
TOM★CATのTOUGH BOYがいいかも(爆)
(↑とても衝撃を受けた邦楽w)

今だからこそ聴かれるべき名曲だと思われます。
(๑•̀ㅂ•́)و✧

最近ジャンル問わず古い楽曲を検索して聴きまくってるんですが…やっぱり80-90'sって名曲多いですねー✨

あ、これ映画のレビューだった=͟͟͞͞(๑º ロ º๑)

えーと…面白かったです!(作文以下w)
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