うーん、是枝監督の作品はやっぱり心に染みますね～。是枝さんの家族をテーマにした作品は非常に心理描写が素晴らしい。俳優さん達がすごく自然に演技しているように感じるからか、とてもリアリティを感じられます。扱っているテーマも、あえて何らかの問題のある家族をテーマに、親子や家族のそれぞれの心情へ深く切り込んでいる印象です。
本作品では阿部寛さんが主役でダメ男っぷりがすごかったですが（笑）、キャスティングが実力はぞろいのために、脇役の人たちもものすごく光っていました。樹木希林さん、小林聡美さん、リリー・フランキーさん他、ちょい役のひとまでみんな味がありました。
毎度、是枝監督の作品を見た後は、号泣するわけでもない、ものすごく感動に打ちひしがれるわけではないのですが、なんだろう、映画というものをたっぷり味わった満腹感と、じわーーーっとくる幸福感があります。そして映画を観終わってから、数日たっても、様々な名シーンが脳内に再来します。やっぱり、是枝監督は素晴らしい監督だと思いますね。
