お母さんといっしょに暮らし、オタク、引きこもりがち、コミュ障、童貞、太ってるフーシ。誕生日の朝、母親の彼氏からもらったダンススクールの券を手にするがなかなか教室に入れない。外は吹雪で車から教室を眺めていると、生徒の女性シェヴンに「家まで乗せてほしい」と頼まれる
フーシはすごく優しい。
優しいけど人の愛し方を知らないから、知り合って間もないシェヴンに急に海外旅行に誘ったり彼女のアパートまで行ったり、愛し方が不器用すぎて心配になるけど観てるうちに「フーシ、幸せになってほしい…」と願っていく。
鬱病のシェヴンを少しずつ愛していくことで、それまでフーシの優しさにつけこんでいじめてきた同僚に向かって立ち上がったり、“再出発”をあらわすラストでようやく希望がみえる。
恋愛がテーマなだけでなく、人生も飛行機みたいに進路を変えていっていいのだ、と優しく背中を押してくれるような映画だった。
花が好きなシェヴンの部屋のインテリアがかわいかった。ゴチャゴチャしてるように見えるのに花と緑がオシャレに配置されてて良い