mera

天国はまだ遠いのmeraのネタバレレビュー・内容・結末

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

Thanks Theaterで。

観やすくてきれいにまとまった短編映画でした。女の子が死んでるのはわりと早くわかったけれど、気持ちよく最後まで観られました。

偶然ですが、瀬田なつき監督の『5windows eb(is)』と続けて観たので、どちらも「現実じゃない女の子」が出てきて、なんだか似てるなあと思ったら、エンドロールで瀬田なつきさんのお名前が出てきてびっくり。近いところにいらっしゃるんですね。どちらも少女がファンタジーな映画でした。

一点だけ、なぜ未解決なのか気になりました。インタビューのときも、姉に切り替わったのがわかったら、最初にそれを訊くと思うのですが。遺族が事件を風化させないように活動しているともネットニュースになっていたし。

事件の記憶がないのかな? 「なぜここにいるのかわからない」「私は死んでいるの?」からスタートしているということ? 殺されているのに、わりとすぐ恋愛に気持ちが切り替わっているのもそういうことなのかなあ。そのあとも連続で発生している事件っぽいので、幽霊女子高生と、まきこまれ霊感高校生の事件解決ものとして、事件を解決してほしかった気もします。でも、憑依されて告白した記憶がない、平凡だったはずの彼の高校生活は、たぶんそれどころではなかったんでしょうね……。

男性の描写は妙にリアルだけど、女性はふわふわとファンタジー。その点が、男女ともにふわふわしていた『5windows eb(is)』との違いだったかも。

よく考えると、なぜ成仏できないのかもふしぎ……? タイトルありきだったのなら納得。タイトルのための物語にも見えるほど、内容とタイトルがぴったりでした。
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