デニロ

見えない目撃者のデニロのレビュー・感想・評価

見えない目撃者(2015年製作の映画)
3.0
2015年製作の中国版。調べたら2011年の韓国版の監督によるリメイクだそうだ。これも観なくちゃいけない。

昨年、日本で製作された吉岡里帆版を観ていたので、その雰囲気のつもりでいたら直截的なグロテスクさが横溢していて狼狽えてしまう。

猟奇誘拐犯とのサスペンスの間に、主人公(なのか)のヤン・ミーとその相手役のヤンキー少年ルハンというフォトジェニックなふたりのふやけたラブシーン如きものがあったりして興が削がれたりもするが、意味不明のバカげた行動をする犯人とそれに合わせた危ういストーリー展開を登場人物の行動で追わせていてジェットコースター。そんな中、ワン・ジンチュン演じるルー刑事がいいアクセントになっていて、彼の存在がこの頼りないストーリー構成を支えている。

わたしは警官時代のひっつめ髪からストレートミディアムに変わったヤン・ミーの盲目の演技が好きです。が、エンドロールをみているとヤンキー少年を演じたルハンのページが多いので、もしやすると彼を目的とするゾーンの女子相手に作った作品なのかもしれない。それにしてはグロテスクな描写が多くて、とりわけツォンツォンがあまりにも可哀そうではありませんか。

2015年製作。監督アン・サンフン 。
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