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ダンケルクのasukaのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
5.0
絶望of絶望。

今作は両極端に感想が分かれているそうで。
私の感想としては
「ダンケルクっていう映画があってな。
とりあえずすごいんや…すごいねん。」って感じ。


セリフにしても、時代背景の説明なんかにしても、あとは心理描写にしても、必要最低限まで削ぎ落としてある。
詳しいレビューとかは完全に他の方々のものが最高に分かりやすいのでそちらにお任せで(笑)

絶望感が半端無いのよね。
どうにかして、ドーバー海峡を挟んだ向こう側の祖国に戻りたい!って気持ちがひしひしと伝わってくる陸。
やっと船に乗りこんで逃げ切った!と思えた兵士に襲いかかる恐怖の海。
そして、そんな彼らを、仲間を救い出したいという一心で船を出す民間人。
明らかに数で見ても不利な状況で、仲間が撃ち落とされて行く航空戦。
そんな中でも最後の最後まで仲間のために戦う空。

陸海空の3視点がぐるぐると変わる作品だから初見だと理解しきれず気づいたら3ケルクしていた。

スルメのような作品で何度も味わえば味わうほど、気づく視点も多い。
ああ、このシーンってそういうことなのか!って気づきが毎回(笑)
そして3ケルク目では船旗に注目して観てたけど、なるほどほんまや!って気づいてまた涙っていう(笑)
胸熱展開が何度もあってその度に号泣やけど。

音もすごいぞ。
心拍と同期してくる気がするし、その音が時間が迫って来ているようにも感じる。
不協和音ぽい音もまたいい味出てる。
スピットファイアと、メッサーシュミットの音もすごいんだ。

だからこそ、この作品は映画館で観て欲しい。
最高の音で、最高の映像技術で。
それを求めてEXPOCITYまで行って来たけど(笑)
あの大スクリーンは見る価値あり。
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