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映画 聲の形のsunflowerのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.5
冒頭の、小学校でのイジメのシーン。

もう可哀想過ぎて、涙が止まらなくて、号泣で、旦那さんに「もうこれ以上見続けられない」と告げました。


子供は残酷とはよく言われる。

がそれは、こういうことを言っちゃ失礼だとか、相手を傷付けてしまうとかの概念がまだなくて、ただただ無垢に、思った事を正直に言葉にしてしまう残酷さだと捉えていました。

でも、あの子供達は明らかに、相手を傷付けようとして意図的にやっていた。

こんな残酷さ、子供にあるか?

あんな残酷なことが(しかもハンディキャップのある人に対して!)できる子供なんているのか??

子供があんなに心を傷付けられていいものか?

汚れを知らない子供が、あんなに哀しい思いをしていいものか??




許せないと思った。

「許せない!許せない!この子ら全員許せない!!!」

主人にそう言いながら、号泣していた。

号泣しながら、頑張って見続けた。







あぁぁ...
見続けて、良かった。

背を向けず見続けて、本当に良かった。



過去は消せないけれど、やり直すことは出来る。

この作品の展開を、綺麗事だとは私は決して思わない。

実際こんなに上手く行くか行かないかなんて、この作品は問題にしていないのだろうと思う。

この作品は、リアルを追求しているわけではない。

この作品を観て、ただちにイジメをやめようと思う子がいたり、或いは昔やってしまったイジメの償いをしようと思う人が少しでも出てくれば、それで良いと思う。

この作品を通して、この世からイジメというものが無くなっていってほしいと切に願う。

この作品にはそういう力があると、信じている。




私も小学生の時、クラスに耳の聞こえない子は実際いたけれど、イジメなんて皆無で、仲良く遊んでいたし、なんなら大人になった今でも仲良くしています。
手話を覚えたのも彼女のお陰。

私が知らないだけではなく本当に、彼女がイジメに遭うようなことなどなく、ハンディキャップのことで心を傷付けられるようなこともなかったと、そうであってほしいと、改めて思いました。
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