短評
小規模な『ヘレディタリー 継承』。
サンダンス映画祭で大絶賛されたホラー作品。しかし批評家大絶賛、観客からは不評というこれまた賛否両論を巻き起こした曰く付きでもある。
物語は主人公を取り巻く不可解な現象に家族が巻き込まれ、やがて家族内での疑心暗鬼が深まり、家庭崩壊が起こるまでを描く。
正直いうと、初見は前半のあまりの退屈さに爆睡してしまった。『ヘレディタリー 継承』のような心身駆け巡る気持ち悪さがあまり無く、どちらかというと上品かつ繊細な映像で話が進むのであまりホラーの感覚を得られなかった。加えて、映像として映る風景の色合いが単調で世界観にマッチはしていても、これがかなり地味で退屈な印象であった。
後半は何とか巻き返したものの、話に何の目新しさなく終わってしまった。