〝アラン・ロブ=グリエ〟初のカラー作品『エデン、その後』は、これまでの創造性の迷路に加え、高いファッション性に富んだ映像美が虜になる。
〝カフェ・エデン〟にたむろする大学生達の奇妙で奇怪な行動は、若者故に先行き不透明な将来への不安から、出口の見えない現実に苦悩する姿か…。
女子大生ヴァイオレット役〝カトリーヌ・ジュールダン〟の天真爛漫なあどけなさと、ドキッとする大人の表情はモード誌をめくるような造形的美しさを感じる。
文字にすればするほど〝アラン・ロブ=グリエ〟の本質から離れて行くような気もし、考えるのではなく感覚的に見れば複雑そうに見えて実は至極単純..★,