theocats

ぼくは明日、昨日のきみとデートするのtheocatsのレビュー・感想・評価

2.6
ネタバレ
順行・逆行それぞれの世界が交差する恋愛譚

もはやこの映画マーケティング対象からは外れた年代ということもあろうが、共感はなかなか生じがたいテーマ。

序盤からの気恥ずかしくなるようなウブなラブストーリーには苦虫噛み潰し顔。
しかし、ヒロインが逆行世界の住人であり、彼女が「過去」として記憶しているのは一般的な順行世界の住人が知らない「未来」のこと。という設定を知るに及び、導入部のウブさが別の意味合いを持ち始める。

彼女の涙脆さの意味を主役男子が理解すると共にこちらも合点。少しは映画に馴染めるような心境になる。

双方にとっての別れの日はこちらも結構センチメンタルにさせられた。


京都ロケにおける観光地ではない落ち着いた住宅街の佇まいはちょっと魅力的。

不満は主役男子は地元人のようなのに京弁ではなかったこと。まぁ付け焼刃の京弁では悲惨なことになっていたのは確実なので標準語がベターなチョイスだったということなのだろう。


総評2.55の三ツ星

012008
theocats

theocats