このレビューはネタバレを含みます
謎めいた女性に一目惚れした青年の、彼女との30日間の話。
「飛ぶ夢をしばらくみない」と、「ベンジャミンバトン」を彷彿とさせるが、
それらよりも、設定がエグい。
あちらは、時間軸のずれでは無く、肉体の進み具合の逆行から起こる孤独感だったが、こちらは時間すら共有できない。
ほんの一瞬しか。
その一瞬の為に、意図的に出会い、恋に落ち、自分を知らない彼を見続ける小松
菜奈。彼の始まりは、自分の終わり。
なんちゅう切ない話か。
エンディングのback numberが、また追い討ちをかけるように染みた。