takanoひねもすのたり

鬼談百景のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

鬼談百景(2015年製作の映画)
3.0
「残穢」観たのでこちらも。
原作から10話をオムニバス形式で。監督6名で各1話~2話担当。

竹内結子さんのナレーションがとても良い。
「こんな手紙が届いた」が枕詞。
夏目漱石の夢十夜「こんな夢を見た」を彷彿させて「こんな妙な話なあるんです…」という雰囲気を出すのが上手い語り。

ホラーといっても実録怪談の体なので、恐いというより、ちょっと気持ち悪いな、薄気味悪いね、のレベル。

「どろぼう」に出てくる奥さんが地雷踏んだらヤバい危うい笑顔。堀の水音と共に間引きのイメージが浮かぶ。奥さん恐い。

「続きをしよう」自分の実家がお寺とお寺に挟まれた地区なので子供の頃は皆の遊び場だったので馴染み深い話。
しかし境内ではなくお墓で遊ぶと住職さんに「お墓で怪我すると一生跡が残るぞ」と注意されたことを思い出す。そんな意味も含めなんとなく懐かしい印象。
後に骨壺を納める前の口のぽっかり開いた墓穴を見て完全に恐くなり以後お墓で遊ぶことはなくなった(´-ω-`)

オムニバスなので集中力は不要の気楽さ。軽い怪談をみたい時に良い作品でした。