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紅い服の少女 第一章 神隠しのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.2
老人失踪から始まる深山に棲む死霊?の連鎖型神隠し。
台湾オカルトホラー。三部作の一作目。
シリーズは『一章』『二章』『人面魚』

あるおばあさんが失踪→不動産屋で働くジーウェイの祖母失踪、入れ違うように最初のおばあさん生還→ジーウェイと彼の恋人でラジオDJのイージュンが捜索を始める→ジーウェイも失踪→"紅い服の少女"と連れ立って歩く2人の映像が出る→イージュン、魔物<魔神仔・モーシンナア>の仕業なの?と疑い出すという流れ。

カメラワークが全般良かった。
ストーリーは、家族と愛がメイン、イージュンの背景に説明が足りないと感じるけども、台湾の文化が伺えて楽しい。
爆竹を鳴らす警備員おじさんとかw 
(爆竹は邪気払い)
あと虫!虫喰いのシーンがががが。

気になったのは、死霊や魔物のCGとその存在感。予算の関係が大きいと思うけど、もう少し横にいて欲しかったというか。
陰鬱な雰囲気で進む中に突然ゲームバトル的なものが始まっちゃったので(どうした?)と戸惑う😅

魔神仔・モーシンナアは、姿はサルか児童に近く、疚やましい心に憑依する魔物で山に棲む。
森林の不法伐採が物語の始まりで、魔神仔の性質にも自然破壊が要素にあり。
 
ラストはあの陰鬱さが漂う色彩と蛾とエンドロールのアレを鑑みる限り、ハピエンではなさげ。