ライナー•ヴェルナー•ファスビンダーの戯曲『ゴミ、都市そして死』をダニエル•シュミット監督により映画化された異色作。
確かに映像美を得意としている監督だけあり美しかったのですが、これは単純に好みではなかった。
戯曲とあり、まさに舞台劇風。台詞が敢えて詩を棒読みするような感じ。言葉が全く入って来ず。
このジャケ写のイナバウアーもどきのようなシーンは凄かったです。
主役の娼婦リリー役をイングリット•カーフェン(細過ぎて折れそう、なんか若い頃の浅丘ルリ子みたい)が演じていますが、抱き抱える男はリリーのヒモ男ラウール役のファスビンダー(若くて細くて下世話な言葉しか吐かないクソ野郎が似合ってる)
この2人、数年前は2年間夫婦だった。
ファスビンダーの作品は性別関係なく、元カノや元妻やリアル彼氏だの内輪で制作してるのも観ようによっては面白いのだけどね。
なんか観ていて不愉快さが勝ってしまい、芸術性は解らないではないけど...あくまで好みの問題。
ファスビンダーの戯曲性が強い作品は苦手気味です。