喵來

エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略の喵來のレビュー・感想・評価

4.8
自転車部隊なんて知らんかったから勉強になるのじゃ。とりあえず先駆けで到着するための、捨て駒的扱いもされただろう。「援軍が来るまで持ち堪えるのが任務だ。」静かに前線に近づけるからな。
日本がくず鉄集めしてた頃にアメリカではドーナツ食ってた、みたいなもんで、自転車と戦車じゃもう結果は見えたもんなのよ。
でもやるべきことを全うするという矜持と、哀しいけど後々もそれが全てだったって考えを捨てないっていうあのエンディングよ😭😭😭

主人公ちゃんがその部隊のまとめ役でミケちゃんがその上官、コロコロした青年たちはみんな部隊の兵士たち。こんなにたくさんいたのに全然表に出てこないのは辛いなぁ。。
名前もない兵士たちって描かれ方だしね。地雷と少年兵もそうだけど、その他大勢にちゃんと人格を与える映画は好きだ。

その個々にとって「意味あるもの」として自覚してたってのも良い描き方。対照的なおばちゃんもな。。。。

コーヒー飲みたいとか、狩りみたいとか、無駄話のリアルさも良きな。まだまだ前線というものが遠かった頃。。。オオカミ少年のようなドイツ軍が続いてた頃。。。

そして兵士同士の尊厳の維持が最高。
ドイツ=完全悪って描き方大嫌いだからな。兵士は兵士の仕事をするだけ。あとはただの人間なのよ。「知らなかったのか?」からの申し訳ない顔で辛くなっちゃったよね。


しかしあんなにも市民と敵兵が近かったのかというのは少し疑問符だが。
あと低予算なのかな?市街戦の粉塵の無さがあまりにあまりで。


「ヒトラーに屈しなかった国王」と同じ頃か。。と思ったら1940/4/9って全く同じじゃねえか。ユトランド沖ってことはまとめて考えてたわけねドイツ的に。
とか思ってたらクリスチャン10世とホーコン7世は兄弟か!北欧史学び直さねば💦
ドイツに対して国民に対して対照的な対応をしたというのが興味深い。
クリスチャン10世はデンマーク国王でありアイスランド国王でもあり。。。。

そしてそのあとが「誰がため」である。
どっちもミケルセン兄弟だからすげえな。
喵來

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