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シング・ストリート 未来へのうたのsのレビュー・感想・評価

4.5
思春期の主人公コナーと不良のひねくれ兄貴、この兄弟関係性がほんと良く描かれてる。兄に本気の恋愛相談をするコナーに「悲しみの喜びだ」と言ってcureのThe head on the doorのレコードを投げつける兄、キャッチして裏ジャケを見てバックで流れる曲がinbetween daysって最高すぎでは……。
劇中では何度も「future(未来)」ってワードが何度も出てくる。後ろを振り返らず前だけを、その先の未来だけを見つめ続けること。
ラストのシーンで、じいちゃんの頼りないちいさな船に乗ってイギリスを目指す二人を見送る兄の姿は涙なしには観られない。
兄は過去の人でありコナーは未来の人だ。互いが互いを抱きしめ合い、未来の人を送り出し、不安そうに何度も船を振り返り、二人の船がしっかりと波に乗り航海に出たことを確認した兄が、yeah! hooo!!と、誰一人いない道の真ん中でガッツポーズで飛び跳ねちゃうところなんて愛の証そのものだ。兄弟の間にある絆の強さがあの場面ですべて分かってしまう。本当に素晴らしい兄弟。
エンドロールでfor brothers everywhere(すべての兄弟たちに捧ぐ)って出るところがまた良いんだよな。サントラも大好き。
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