Risa

シング・ストリート 未来へのうたのRisaのレビュー・感想・評価

3.8
映像:⭐️⭐️⭐️⭐️
音楽:⭐️⭐️⭐️⭐️
ストーリー:⭐️⭐️⭐️
泣ける:⭐️
笑える:⭐️
怖い:
ためになる:

すかっと爽快!

【あらすじ】
不況の煽りを受け、Synge Street高校に転校せざるを得なくなったコナー少年。転入早々、校長には目をつけられるし、ガラの悪い生徒にいじめられるし、もう最悪。そんな彼の目に飛び込んできたのは、学校の目の前に佇むラフィーナだった。
モデルをやっているというラフィーナの気をどうしても引きたい彼は、自分のバンドのMVに出て欲しいと言う。無論、バンドなんて組んでない。でも嘘のままではラフィーナを落とせない。よし、バンド作ろう!

【感想】
頭が凝り固まって身動きできなくなった大人たちと、自由な発想と素直な態度で世界に挑んでいく子どもたちの対比構図のもとで、主人公が権威、規範、常識をぶちこわして、"なりたい大人"になっていく。
というストーリーラインが青春映画のイメージ。そんな青春映画を、いつも一歩引いた目で観てしまい、途中で飽きる。(というのも、狡猾で冷めた子どもだったから、悲しいことに共感できる部分がほとんどないから)

本作は青春映画で、これまでの経験からすると好きなジャンルではないはずなんだけど、
まだ見ぬ新しい世界への一歩というテーマが、不況のダブリンからの脱出(物理的脱却)と、過去と現在しか見下ろさない両親からの自立(精神的脱却)という2面から語られているのが新鮮でした。

でも何より、主人公が歌う姿が、頑張って汗流して息きれそうになりながら歌ってる様子が、非常〜〜に良かった!この少年、無名俳優だそう。これからまた何か出るのかなあ?
Risa

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