ワイカ

シング・ストリート 未来へのうたのワイカのレビュー・感想・評価

5.0
最高でした!今年一番かも!観てる間、主人公に共感しすぎて「もう無理!(もちろん良い意味で)」と何度も叫びたくなるぐらい良い青春映画でした。

この時代の閉塞感や不条理な学校生活に、ロックバンドで抗おうとする主人公にすっかり感情移入させられました。ちょっとマセた少し年上の女の子に音楽で取り入ろうとするとことかもキュンときました。

主人公が最初は素朴な感じなのに、バンドを通して成長してくとこや、ファッションがどんどん洗練されてく様子が微笑ましいです。バンドを組む友達(特にエイモン)やロック好きな兄貴もカッコいいし、ヒロインの女の子もかわいいです。

全編に流れるデュランデュランやキュアー、アーハなどの80年代ロック、ポップもたまりません。才能溢れるメンバーが簡単に揃っちゃう辺りはご愛嬌としても、ロックバンドを絡めた映画で最大の課題となる作品内のオリジナル楽曲が、この時代の他の名曲と比べても全く劣っていないのがすごいです。この時代のダサかっこいいミュージックビデオの雰囲気も完璧に再現されてました。

この監督はロックやポピュラーミュージックに精通してるんですね。特に「フィル・コリンズを聴くような男に女が惚れると思うか?」のセリフには笑いました。

アイルランドの当時の不況や、ロンドンへの憧れなども描かれていて、この時代の様子も勉強になりました。

個人的には、当時ハードロックやメタルにハマっていたんですが、この時代のこの主人公とほぼ同年代で、高校生の時にバンドをやってた身としてすっかりやられました。満点!
ワイカ

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