ダゲレオタイプの女のshishishiのレビュー・感想・評価

日本人の映画監督である黒沢清が映画作りにおいて武器とするものが映画の映画性そのものであり、日本的〇〇などというものは一切ないので、この人は世界中どこでも映画を作る事が出来るのだろう。
死んでいるはずの人間が観客の目の前に平然と姿を見せる。表象として記録を残す銀盤写真と映画の根源的テーマに触れようとする、濃厚なクロキヨ映画であった。