片腕ファルコン

罪とバスの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

罪とバス(2016年製作の映画)
3.3
若手映画作家育成プロジェクトNDJC2015の1本!!

4本全て尺30分という条件でやってます。
5分とかだとどうしても慌ただしかったり、抽象的だったり、、
逆に2時間とかだとダラける場合があるし、、

30分っていう時間…ちょうど良くて何かいいですね!!

4本の監督の中では唯一の30代。そして他と比べて役者が若干マイナーですが…それでも監督の年季とも言えるのか、心情の深みが一番ある作品でした!!

どこか閉塞感が漂う寂れた街。いちいち流れるBGMも相まって西部劇のような趣もある不思議な雰囲気。

そこには両親がワケあっていない男がいた。
そこに妻に追い出された弟もやってきた。
男に逃げられたバツイチ女もやってきた。
バツイチ女の停学中の不良娘もやってきた。
チンピラまがいの解体屋社長もやってきた。
逃げた男も見つけ出した。

閉塞された街だから皆どこかブッ壊れていて、全員ワケあり。

ポンコツ兄弟はボロッボロのワーゲンバスを修理しながら父の面影を夢見る。。

セリフのひとつひとつが結構重みがあって心のズシリときます!!
最後のラストカットは臭いけど妙に説得力がある良い終わり方!!

ワーゲンバスで旅したら楽しいでしょうねぇ~!