とぬお

スイス・アーミー・マンのとぬおのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.5
無人島に取り残された孤独な青年が、偶然打ち上げられた死体と出会い、死体を使って海を渡り、水を飲み、シャワーを浴び、狩りをする。
…という予告だけ見て完全に設定につられて見始めたが、とんでもない青春映画だった!笑

親友となった死体との対話を通して、生きるとは…ということを考えさせられる。
主人公の脳内での話なのかと思いきや、最終的に死体がモーターボートよろしく海に漕ぎ進んでいき、見てる人ポカーン、主人公微笑む、なぜか父親も微笑む。え、これで話終わったの?というもやもや感とは裏腹に、とても爽やかなラストです。確固たるストーリーはあんまり気にしないほうがいいんだろうな。(ほんとはオチつけてほしかったけど笑)

美しい光と水の描写、オサレな音楽、そして、死体を使ってサバイバルする青年が絶妙にマッチして、よくこんな映画作れたもんだなと感心しました。

いやーしかし、うん、不思議な映画だった。笑
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