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パワーレンジャーのKUBOのレビュー・感想・評価

パワーレンジャー(2017年製作の映画)
3.5
7月最初の試写会は、ハリウッド版「パワーレンジャー」ジャパンプレミア。

上映前に行われた舞台挨拶には主演のデイカー・モンゴメリー、ナオミ・スコット、ディーン・イズラライトの他、勝地涼、広瀬アリス他日本語吹替版キャストも登壇。なのに字幕版上映というチグハグさ(^^)。さらに、なぜか現れたアントニオ猪木に山里亮太が気合を注入されるというどうでもいいイベントも。こういうの要らないな〜。

さて、ぜ〜ったいくだらない、と偏見を持って見た感想は…

意外におもしろいじゃん(^^)

まず「戦隊もの」とは思えないドラマがある。ここまでドラマが濃いと、もはや戦隊ものとは呼べないくらいドラマが長い。ちゃんと変身できるようになるまで100分以上かかってる。それでいて「ファンタスティック・フォー」みたいにダラダラつまらないわけじゃない。5人の高校生レンジャーたちのドラマはなかなか熱くて見応えがある。

そして変身して戦う「待ってました!」のラスト20分になって、やっと「戦隊もの」らしさが出てきてニヤニヤできる。

まず、いきなり敵の親玉が「石切場」で待ってる絵面が最高に笑える! 「ありがとう、ハリウッド」って感じですよ。続いてティラノやトリケラトプスたちが横並びで駆けていく姿! 「戦隊もの」へのオマージュ炸裂です。

ラスト20分の「戦隊」らしい戦闘シーンは、もちろん合体ロボまで出てきてハリウッドリメイクらしい迫力の出来でしたが、できたら「〜合体!」みたいな掛け声があったらうれしかったんだけどな〜。

レンジャー役の若手俳優5人もなかなか魅力的だったし「メイズランナー」とか「ダイバージェント」みたいな若手を排出する作品になるかも。

けっこう好意的なレヴューを書きましたが、戦隊ものに特段の思い入れがあるわけではないので、マニアな方がどう見るかはわかりません。また、ドラマ本編をしっかり作り、CGにたっぷり金をかけてリメイクされた本作を、東映の方々がどう見るのか気になります。
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