ちゃわ

パターソンのちゃわのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.0
詩を書く主人公なだけあり、非常に静かな映画だ。

毎朝最悪だと語る同僚とは真逆で、たとえ妻が謎のパイを夕食に出したり、怪しげな模様のカーテンを作ったり、バスが事故にあっても!?、癇癪を起こしたり誰かに言いふらす事なく、言葉少なめに淡々と日々を過ごす。その優しい空気感が見ていて心地よい。

犬が大切なノートを破った時、どうなってしまうのかなと思ったけど、またひょんなきっかけで新しいノートを入手して、書き始めた。この人は恐らくバスの運転手を引退するまで、こんな感じで暮らしていくのだろう。
毎日がシンプルだからこそ、些細なことや物事に敏感になれる。詩は何もない日常から生まれることを教えてくれる。見ていてほっとする映画だった。
ちゃわ

ちゃわ