芹沢由紀子

日本統一13の芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

日本統一13(2015年製作の映画)
3.1
東北編2話目。
川谷の息子、丈治の存在感が増す。謙太の育ってきてる感もマシマシ。

ヤクザ本によると、東日本にはやはり、博徒・テキ屋・右翼左翼みたいな住み分けが根強くあるらしい。その辺の仕組みもわかりやすく学べる本シリーズはすごい。
「俺が東北に入ってこの抗争を止めてきますよ」な~んて簡単に氷室が言ってて「気ィつけや」なんて川谷が返事してるけど、お前たちのその上から視点は何なの!?その万能感、謎やわ~

毎回思うのは、みんな衣装って自腹なのかな?ってこと。侠和会幹部の渡部とか、いつも教頭先生感あるし、平川とか個性的なお洒落だし、気になる。

謎のヒットマンが危ない感じでイッちゃってる。ヤクザに雇われるヒットマンてみんな幸薄くてかわいそうな印象。そういう意味ではヤクザより日陰者。むしろヤクザの方がこのようにスポットライトの下で輝けるから、派手に死ねるし伝説になれる。日陰者はカップラーメンで生き延びてるけどドブくさい裏路地でひっそり死んで、死体も処理されて終わり。かわいそう。

相変わらず誰も東北弁をしゃべらないし、東北ってよりも山梨でロケしてるっぽいのが残念でならない。
東北編が意外にだらだらと長引くね。見どころは特にないが、川谷から預かっているドラ息子、丈治の人生の激変具合から目が離せない。
芹沢由紀子

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