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SING/シングのxoのレビュー・感想・評価

SING/シング(2016年製作の映画)
3.5
それぞれに葛藤や不全感を抱えているキャラクターたちが歌を通して収斂されていく過程が良い。
お仕着せじゃなくあるがままの自分を愛することだったり、他者に従属することや迎合することの否定だったり、普遍的に通用するメッセージがある。

性格的に狡猾だったりずるかったりするキャラがいても、下手に"良い子"に漂白させられていたりしないのが良い。

ギャグも魅力的。笑いの中にも涙があるし、涙の中にも笑いがある、単純じゃないニュアンス。洗車しているところとか、ドラッグストアで買い物してるとことか。

お話的には後半の展開が残念。文字通り"どん底"にまで落ちたわりには、立ち直りの幅が大きすぎる。
Sing 2でも思ったところだけど、キャラクターの内面の変化を描くとき、歌という理屈を超えた超越的なものに委ねちゃうプロットが気になる。。歌をきいたら一発で絆されちゃうというか。
"裏切り"があってから、ダイジェスト映像みたいなのを流し、その後急に"和解"ってのも唐突というか雑。
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