このレビューはネタバレを含みます
※ネタバレあり
良い意味で予想を色々裏切ってくるフランス映画。
男の弱さと女の愚かさと強さを凝縮したストーリーと予想外の結末。
主人公はアドリアンとは結ばれず、嘘をつき続けなければならなくなり親しくしている婚約者の両親の元へ帰れず、蓋を開けてみれば婚約者も実は遊んでいたような事が分かり───終わってみれば主人公アンナだけが不幸になる。
この切なすぎるラスト、というより優しさ故に主人公が迎える結末が理不尽過ぎてザワザワします。
モノクロとカラーを巧みに切り替える演出に引き込まれながら、観終わって振り返った時にカラーのシーンが登場人物が嘘に絡んだ描写である事に衝撃を受けます。
秀逸な一本であることに疑う余地のない作品。