プペ

テイキング・オブ・デボラ・ローガンのプペのレビュー・感想・評価

2.9
本作のキャッチコピーである″ラスト10分の衝撃映像″は、ハッキリ言って期待しない方がいいが、スピード感のある力技とビジュアルインパクトが最大限の見所と言っていい。
無駄に単独行動をせず団体行動だったり、ラストを投げっぱなしにしなかったり、デボラの娘サラがサラ・コナーばりに行動力があったりと、個人的に忌み嫌っていたPOVホラーのストレスとなる要素がほとんど感じられなかったのも楽しめた要因の1つだった。

また、「アルツハイマー」と、身近な題材である分、リアリティーのあるシーンが頭に残るのもいやらしさを感じる。
親がある程度の年齢をいくと時折この映画を思い出してしまうことだろう。


止まらない人生、空っぽの未来、老けていく親…。

そんなことを頭の片隅に置きながら、夜中に一人で鑑賞することを強くオススメする。
きっと、おびただしい数の虚無と絶望に文字通りに覆い囲まれながら、″親より先に死ななくてはならない″という使命感に駆られるはず。
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