OASIS

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語のOASISのレビュー・感想・評価

2.6
裕福な生活を送る3人の子供達が火事によって両親を亡くし、その財産を狙う後見人の伯爵に引き取られるという話。

ティム・バートン風な世界観だったが、彼の作品に多く関わっているスタッフが参加していると知って納得。
三人の子供達はそれぞれ発明、記憶力、なんでも噛み切ってしまう歯の力という能力を持っていて、それを駆使して伯爵から命を守るという内容だが、子役三人共がとにかく可愛い。
特に長女ヴァイオレット役のエミリー・ブラウニングは「エンジェル・ウォーズ」の派手派手しいメイクではなくナチュラルでいかにも美少女といった風貌。 髪を束ねてリボンを結わえる姿、終盤の偽結婚式で見せるドレス姿。
いや、本当に可愛い。

語り手である作者のレモニー・スニケットのナレーションが、三人の「不幸な人生」をとにかく煽って煽って煽りまくるが、そこは一応子供向け映画。甘いハッピーエンドになってしまう。
それはいいんだが、伯爵との決着の付け方がラストに向けて雑になっていたり、三人の能力が活かされる場面が少なく感じてしまったのでもっと長く描いても良かったと思う。
エンドロールのアニメーションは力が入っているし見入ってしまったが、少し長い気がしたのでそこを削ってもっとストーリーを深めて欲しかった、

伯爵を演じるジム・キャリーの演技がオーバーアクト過ぎて、そんな彼が好きな人なら問題無いがそうじゃない人はクドいと感じてしまうかも。
ただでさえうざったいのに、執拗に子供達を狙う役どころと重なってこの上なく鬱陶しかった。

メリル・ストリープ、ダスティン・ホフマンら有名キャストもちらほら出演してます。
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