このレビューはネタバレを含みます
砂の惑星を舞台にした勢力争いを描いた映画の2作目。
監督は前作に続きドゥニ・ヴィルヌーヴ。
フレメンと共に行動する事になったポールがムアディブとなり、リサン=アル・ガイブとなって民を導くようになり、やがてクウィサッツ・ハデラックとしての資質を開花させるという内容。
相変わらず独自のカタカナ用語が多くて、しかもほぼ説明はされないので非常に受け入れ難いが、予め関係性は知っているので前作と比べて入り込みやすくはなった。
前述の内容説明を聞いただけであ〜なるほどねと理解できる状態になっていたので、用語の復習はしといて良かったなと思った。
ハルコンネン家の終劇によって父が殺された戦いを生き残ったポールは、砂漠の民フレメンと接触。
その頃母のジェシカは命の水を飲んだことによりベネ・ゲセリットの教母として目醒め、そのお腹の中にいるポールの妹もまた教母となる。
チャニに砂漠での生き抜き方を教えてもらうポールは、あなたならフレメンになれるかもしれないと好意を寄せられる。
二人が打ち解けてキスするの早くないか?と距離感の縮め方が早急な気もした。
後にポールとチャニの関係性が違った方向へ行くので早く二人をイチャイチャさせとかないと!という意図を感じたし、ちょっとチャニがチャラく感じてしまった。
帝国のイルーラン姫がポールが生きていることに勘づく一方で、ベネ・ゲセリットはハルコンネン家の甥フェイドを自分達の操り人形として利用しようと企んでいて、マーゴットを使ってフェイドに近づき女児を身籠らせることに成功し、フェイドはアラキスの新たな領主となった。
一方、ポールはガーニイと再会し、一族の遺産である核弾頭を見つける。
ポールも試練を受け命の水を飲み、ジェシカがハルコンネン家の娘であり、ポールもその血統を継いでいるということが判明する。
フェイドと決闘した結果勝利したポールは、皇帝の娘イルーランとの結婚を迫る。
ここでチャニとの関係が崩れてしまい二人は仲違いするのだが、そこが原作とは違う所のようであり、政略結婚と分かってはいるもののそれを良しとしないチャニの意志がより感じられるようになった。
ライバルとの関係も決着がついて、宇宙戦争も最終決戦の様相を呈し、チャニとの関係もどうなってしまうのかという完結編に向けての盛り上がりが最高潮で終了するし、今回ばかりは流石に話が動いた感があるのも良かった。
ポールがサンドワームを乗りこなす場面の迫力は凄くて圧巻だし、クライマックスの大量の兵がぶつかる合戦やサンドワームが沢山出てくるバトル等画の迫力も前作より増していて、トータルで言うと2作目の方が好きかもといった印象。 劇場で見たらもっと感動しただろうなとは思ったし、3作目は劇場で観ねばと思った。