このレビューはネタバレを含みます
事故でとある島に落ちた主人公がバイクで旅をするという、全編台詞なしのアニメーション映画。
ラトビアのギンツ・ジルバロディス監督が一人で作り上げたとのこと。
砂漠にパラシュートで落ちてきた主人公が、巨大な黒い影に追いかけられて洞窟に逃げ込み、そこで見つけたバイクに跨って、拾った地図をもとに旅をすることに。
台詞が全く無いので事故に遭ったのか、何処から来たのか、何処へ行こうとしていたのかといった部分は明らかではないのが説明不足感があるが、台詞がないこそ想像できる余地は多い。
主人公をずっと追いかけてくる巨大な影の正体もはっきりせず。
主人公の夢に出てきた姿は複数人が何かから落ちてくる所だったし、黄色い鳥や主人公の体力を奪ったりするしで墜落した他の乗客の恨みつらみであるのかなと推測する。
黒い猫が大量に出てきたり、死に関する匂いがあちらこちらから漂っているし、ラストの向こう側からやってくる奴らは敵なのか?味方なのか?という部分がハッキリ描いていなかったのでどちらとも
とれるのだろうか。
鏡の湖を白い鳥と共にバイクで走る場面や、終盤の雪崩に巻き込まれる場面は一見の価値ありな描写だが、全体的に映像という面ではそこまで好きな感じではなかったので絶賛するとまでは行かなかった。