TOHO川崎で観賞。
とても面白かったが、何がどう面白かったのかは上手く他人に説明できない、でも好き。
家族であるという事実だけがかろうじて繋ぎ止めている一家の面々が、それぞれの現実の上手くいかない状況に切っ掛けが訪れて宇宙人として振る舞うようになる。リリー・フランキーの宇宙人っぷりには笑ってしまうが、宗教に置き換えると現実でも起こっていることだとも思える。
『紙の月』では「偽物でもいいじゃない、綺麗なんだから」というセリフがあったが、それは『美しい星』でも通じており、吉田監督の描くテーマなのではないかと感じる。
こんな風にこの作品の何かを理解したつもりになったところで突き付けられるラストも好き。