どうやら父さんは…
火星人だったようだ。
自らの真実とその使命に覚醒した家族。
孤高の奮闘のその先に
彼らを待ち受ける運命とは?
三島由紀夫 原作、吉田大八 監督の、
リリー・フランキーが最高です!
不条理コメディ!!!
いやあ、意味はよく分からん!
けど面白い!好きです!
ただ、終盤突然始まる哲学的論争には、
少し戸惑う…
原作通りなのか(原作未読、時代もあって扱ってるテーマは変えてるみたい)急に小難しく、説教臭くなるけど、何となく、言おうとしてることは納得できるんですよ。
環境問題とか、人間社会の発展とか、
一体何が正解か分からんけど…
リリーさんの『でも、やっぱ………』
のとこはとっても好きなシーンで、この映画の言いたいことを表してるんではないかと思う。
人間だって美しい。
人工物のギラギラも、
欲望渦巻くその営みも、
チグハグな家族も、
自然と同じくらい美しい。
それでもいいじゃないですか。
簡単に割り切れないから、
難しいですよねって…
どうしたらええんかな?って
色々考えさせられました。
……………でもね、この映画最大の魅力は、そんな問題提起な後半ではなくて、前半の不条理コメディパートです!
覚醒家族の、いやさ、覚醒リリーさんのバキバキの地球防衛活動は、
もう爆笑&爆笑!!!
『そこで笑えるのは自らが大いなる自然の一部であることも認められないくらい小さな自分達だけの常識の範囲でしか物を見れないバカな人間だから故だ!』
と罵られるかもしれないけど面白いもんは面白いんだから仕方ないんだよ、
こんちくしょうめ!!!
特にあの火星人ポーズは!!!
最高すぎて夢に出る!!!
表情、姿勢、動きのスピード、
決めた後の視線、挙動、カメラワーク、
そしてやっぱり表情!
絶妙なんです。美しいんです。
僕もあれ、いつか決めたい。
仕事で嫌な事があった時とか、観た映画がどうしようもなくつまらなかった時とか、逆にえらく感動してパンフ買おうとしたら売り切れてた時とか…
決めたい………
この映画の中で最も美しいのは、
火星人ポーズ!
密かに練習するか…