このレビューはネタバレを含みます
これはちょっと酷い。 番外編のAVPやプレデターズを除くと久々の本編の続編だと思って期待して観たのに、かなり裏切られました。これはもうプレデターではないって感じ。
とにかく80〜90年代映画的なご都合主義が多すぎます。女性研究者がプレデターの生態を一瞬で突き止めたり、銃を使いこなしたり、政府機関がプレデター語を翻訳したり、主人公の仲間がどっかからヘリ調達したり、などなどがいとも簡単に行われてびっくり。昔の映画のリブート作品は最近、リアリティ重視に進化しているのに、むしろ退化して荒唐無稽になってます。
プレデターの来襲目的も明かされますが、超安っぽくありがちでがっかり。これまでの話との矛盾が大きくて、取ってつけた感満載です。目的は謎にしておいた方が、想像力が膨らんで良かったのでは。てか本当の目的がなんなのかなんて気にしてた人はどれだけいるんでしょうか?従来通り、狩りが目的らしいってことで十分だったんじゃ。そもそも、政府機関が簡単に目的を突き止められちゃう辺りがご都合主義過ぎます。
そして最悪なのは、あのおっきなプレデター。なんだあれ?完全に昔のヒーローものの怪獣じゃん。あとプレデター犬て必要だった?バイオハザードに似たようなの出てきたけどパクリ?しかもなんで人間になついてるの?
さらにラストのアレとか、なんなんだよと。なんでプレデターが地球を◯おうとするんだよ。意味わからん。登場人物がみんなへらへらしてて緊張感もないし、もう完全にシリーズの世界観をぶち壊してます。これならAVPやプレデターズの方がまだマシでした。
などと散々書きましたが、映画として一応一定のクオリティはあるので、最後までそこそこハラハラして観れはしました。まったく期待せず、プレデターをパクった宇宙人アクション映画として観れば暇つぶし程度には楽しめるかも知れません(無理か)。