このレビューはネタバレを含みます
フリアンは全てを受け入れている。
フリアンは現実から逃げていない。
それは決して揺らぐことの無い勇気。
そして相当な覚悟。
愛犬トルーマンも全てを受け入れているかのように見える。
確かなことは、フリアンとトルーマンとの絆は親子同然に強固だということ。
「誰もが無意味な助言ばかりだ」と言うフリアンの気持ちが痛いほど迫る。
当人にしか分からない葛藤があるんだから。
フリアンの選択を尊重したトマスもまた覚悟を決めた。
フリアンは言う。
「俺には息子が二人いる」と。
留学中の息子ニコと愛犬トルーマン。
一番安心して任せられる人に愛犬トルーマンを委ねたフリアンの選択は間違いなく正しいと思う。
自分の人生の主役は自分自身だ。
「その時」幸せな人生の選択ができれば良いなと思った。