GaPTooth

オッペンハイマーのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

明確に「人を殺すこと」を目的として原爆を開発し、実際に使用して罪の無い大勢の人間を殺した上に現在に至るまで原爆による影響に苦しむ人々を生み出した『人殺し/無差別殺人者』の話だった。

原爆開発・使用によって起こり得る事象と結果を想定できたアインシュタインと出来なかった(もしくは分かっててやっちまった)オッペンハイマーの人間としてのレベルの差。
だから戦後オッペンハイマーが陥った事態は自業自得。

本作でオッペンハイマーの生き様を追体験して考えさせられたり、オッペンハイマーの生き様に感情移入したりできるのは絶対正義を騙るアメリカ人か原爆の影響下にないお気楽で楽観的な奴らだけだろうな。

しかも2度に渡る原爆投下の責任はアメリカという国ではなく(あくまでも大統領の台詞は絵空事だからね)、オッペンハイマーという男にあるんだよ、って思うように思考を促す演出に辟易。はいはい、アメリカは絶対正義なんだよね(笑)ノーランも堕ちたな。
どれだけ言い繕おうとも、開発者の苦悩を見せられようとも、残虐非道な人殺しであることにはかわりない。

アインシュタイン役が『戦メリ』のロレンスだった。

2024年4月22日(月)PM8時20分の回鑑賞
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