GaPTooth

ランジュ氏の犯罪のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

ランジュ氏の犯罪(1936年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原題:Le Crime de Monsieur Lange

国境に建つカフェ。
1組のカップルが訪れる。
カフェに居た人々はカップルの男が殺人を犯した指名手配犯だと気付く。通報すべきかどうかと話し合っているところへ女がやって来て殺人に至った経緯を話し始める。

【回想がスタート】
男の名前はアメデ・ランジュ。1900年2月3日生まれ。出版社で働きながらアリゾナ・ジムを完成させて出版したいと夢見ている。

女の名前はヴァランティーナ。洗濯屋を経営し3人の従業員らと切り盛りしている。

ランジュが勤める出版社の代表バタラは借金の取り立てに来た債権者を口先三寸で煙に巻く天性の詐欺師でもある。

バタラの思惑通りにランジュのアリゾナ・ジムが売れた機会にランジュを騙してアリゾナ・ジムの権利を売り払う契約書にサインさせる。が、それでも多額の借金を完済には至らない。

ランジュがバタラ宛の書留を1~2週間ほど渡し忘れていたことから債権者に追われることになってしまったバタラは逃走するが、乗っていた列車が事故。ラジオニュースで事故により亡くなった1人としてバタラの名前も挙げられる。

今までの支払いはどうなるのかと業者たちが不満を言い立てる中、最大の債権者であるムニエの息子が来訪する。

バタラが居ないとしても会社を潰すわけにはいかない従業員たちは協同組合を結成し共同経営というかたちで会社を存続させる意向を纏める。

アリゾナ・ジムは大人気となり改訂版や続編も出版され、ついには映画化の話も飛び出し出資者も現れ成功を喜ぶ面々。

映画のアイデアが浮かんだランジュが執筆のために部屋に入ると、ナントそこには死んだと思われていたバタラが神父姿で立っていた。

復帰する気満々のバタラ。
今さら何を言うか?!と憤然とするランジュとしては、せっかく順調にいっているのに台無しにされたくはない。思い余ったランジュはバタラに銃を突きつけてズドン!

ヴァランティーナと2人で逃げることにしたランジュ。ムニエが車で2人を国境の町まで送り届ける。

【回想エンド】

国境に建つカフェ。
ヴァランティーナの話を聞いた人々は決意する。
国境を越えて歩く2人のシーンで終幕。

真の自由を得て幸せになれと願う。
GaPTooth

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