ユンファ

透明人間のユンファのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.4
10年後にはリー・ワネルが完全に覇権を握ってるんじゃなかろうか、と思うくらいには面白かった。
「透明人間」とド直球なタイトルである以上、僕ら観客はいつ・どんな形で登場するのか固唾を飲んで見守っているわけだが、そのあたりの見せ方が最高に上手い。
序盤から何もない場所にわざとカメラがパンしたり、あたかも主人公を覗き見ているかのようなアングルを使ったり、観ている側が勝手にアレコレ考えてしまう。
透明人間登場後は出現頻度が徐々に上がっていくのだが、このあたりのバランスも丁度良い。
見せ方のバリエーションも豊富で、透明人間が透明人間であることを楽しんでいるのがはっきりと伝わる。
とりわけ、終盤の連続する襲撃シーンは透明人間映画史に残るビューティフルな暴力の嵐で、本当に素晴らしい。
詳しくは書けないが、意外なオチも個人的には好み。
スティーヴン・キングや荒木飛呂彦が好きな人には間違いなくオススメ出来る。
ユンファ

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