滝井椎野

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルの滝井椎野のネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

映画ファンにとって永遠のヒーローの1人、インディ・ジョーンズの活躍がまた観れる。これだけで胸がいっぱいになる。

このインディ・ジョーンズというキャラクターの魅力が、完璧なヒーローではない点であると個人的には思っていて、トチるところはトチり、自分より力の強い敵にはやはり勝てない。結構ピンチに陥りながらも、何とかかんとか危機を脱する人間臭さが、実に良い。シリーズ全てに言えるが、それがあるから胸踊らせながら冒険を楽しむことができる。
本作でもその辺り変わらずで良かった。

内容もらしさ全開で、悪役のマッツ・ミケルセンが絶妙。憎らしくも格好良い、壮大な野望を持つ魅力的なキャラクターであった。
その最後もまた、このシリーズの悪役らしく容赦ない散り具合で良かった。

今回良かったのが、インディが過去に戻りアルキメデスと出会う展開。
考古学者としてはこれ以上無い程の夢であり、長年歴史のために生きてきたインディへのご褒美ともいえる。
インディ・ジョーンズに憧れ博物館学を学んだ私としても、自分事のように嬉しく感じた。

年老いて尚、インディ・ジョーンズここにありというのを魅せてくれた本作、流石にこれで終わりか……と思っていたが、最後のシーンを観てしまうと次も欲してしまう。
まて映画館であのテーマが聞ける日を是非とも待ちたい。
滝井椎野

滝井椎野