まーしー

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのまーしーのレビュー・感想・評価

3.5
シリーズ第5作にして最終章。
考古学の教授として退官日を迎えたインディ・ジョーンズが、アルキメデスの発明品「アンティキティラのダイヤル」をめぐり、元ナチスの科学者と争奪戦を繰り広げる。

2時間30分超えの本作。
最近のハリウッド映画の傾向か、作品の長さを感じる。過去のシリーズ作品はテンポが良かっただけに、何とも惜しい。
特に、序盤の列車を舞台にした攻防や、中盤のモロッコの街中でのカーチェイスは胸やけを起こすほど。

ただ、シリーズの中ではスケールが最も壮大。まさかの展開に正直驚いた。
また、これまでは宗教関連の秘宝を追い求めていたが、今回は科学者の発明品を探す物語であることも新しい。

古代遺跡やナチス、気持ち悪い虫の登場などは、往年のインディ・ファンの心をくすぐるだろう。
少年と冒険を伴にする様子は『魔宮の伝説』を、若かりし頃のインディが活躍する序盤の描き方は『最後の聖戦』を彷彿とさせ、シリーズ集大成に相応しい仕上がりとなっている。

1作目から約40年。80歳になったハリソン・フォードに、お疲れさまと言いたい。
そして、インディが対峙する相手をマッツ・ミケルセンが演じたことも、作品に重みを与えていて良い。
いずれ、再鑑賞すると思う。