まーしー

名探偵コナン 紺青の拳のまーしーのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)
3.0
神出鬼没の怪盗キッドに殺人容疑!?
シンガポールを舞台に、ビッグ・ジュエリー「紺青の拳(フィスト)」を狙う怪盗キッドが、コナンと手を組み、女性弁護士殺害事件の真相に迫る。

コナン映画シリーズ初の海外が舞台。
ランドマークであるマリーナベイ・サンズやマーライオンも登場。
工藤新一に変装した怪盗キッドと、現地の子に成りすましたコナンがタッグを組む展開は、ファンにとっては堪らないことだろう。
ここに、空手400戦無敗の京極真もキーパーソンとして登場する。

この京極真の人の好さが印象的。真面目で純粋、なのに腕っぷしは強い。このギャップが際立っている。
また、恋人の園子を守る姿は頼もしくもあるものの、どこかウブな側面も。
左眉に絆創膏を貼っている理由も、400戦無敗の空手家とは思えないもので、クスっとしたくなる。

ミステリー映画らしく、ミスリードさせる展開には好感を持てる。しかし、その分、やや複雑な印象も。
謎解きの爽快感よりも、ストーリーの理解に注力する人も多かったのではないだろうか。
ただ、劇場版コナン特有のアクションは健在。他国の建造物をこうも勝手に破壊して良いものかと心配になるほど、現実離れしたアクションは見応えがあった。

「黒の組織」が登場する作品ほど緊張感やスリルはないものの、ミステリーとアクション、そしてロマンス要素が良い具合にミックスされた作品。
気になる方はぜひ。