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3月のライオン 後編のpikaのネタバレレビュー・内容・結末

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

なんだこれ!!これアリなの?ここまで原作通りに作っといてこのオチなの!?制作中完結してないからとかのレベルじゃないよね?原作の精神を全く汲み取ってないよこれ。
さすがにあり得ない。。。

半分くらいまでは無というか、毒にも薬にもならない映画だなと思いつつ、実写化再現を見れた満足感は2作目では前提になっているから、どうオチを付けるのか内容で勝負せにゃならんよなーと見ていて、後藤を掘り下げて奥さんの下り(入院中)を見せたりしてるのは、香子のドラマのためだとしてもなかなかいいアレンジだなとか思ったんだけどもうめちゃくちゃ。全部ぶっ壊してる。
父親のくだりでの原作にないアレンジを見たときに思わず声が出た。その瞬間見るのをやめたくなったんだけど文句を言うためには最後まで見なきゃと歯を食いしばって見たら地獄しかなかった。
無の前半から一度も上がることなく地獄へと転げ落ちた。さすがに着物を着て階段登り始めたあたりからもう終わるだろうと飛ばして見たけど。もう限界だった。耐えられなかった。
互いに思いやりがあって、ここまで(と言っても映画じゃろくに描かれてないけど)積み重ねてきた川本家と桐山があんな台詞を互いにぶつけるはずがない。展開どうこう以前にそこからおかしい。その時点で関係が終わってる。絆が断ち切れてるよ。修復シーンは白々しくて見ていられるもんじゃなかった。
後藤と香子の関係もあり得ないご都合主義だし、幸田八段の鏡越しの台詞もあり得ない。(演出としてもスーパーキモい!渋っ渋の豊川悦司だとしてもかなりキモかった!)なぜお前が結論づけた!?!?!?そしてそれに対して桐山が同意の笑顔だと!?!?!?原作読んでたら、いや映画でも描いて(エピソードを抜粋して)きたじゃん?それは何だったの?全部ぶち壊してる。映画単体で見てもおかしいと感じる、、、ように思うんだけど原作の再現映画だと思って頭の中で原作をなぞって見ていたから別物として考えられないから違うかも。。わからない。
とは言え、こんなんだったらひなちゃんのいじめのくだりなんて全部すっ飛ばしてもっと丁寧にオリジナルストーリーを構築した方がまだましだったんじゃないの?あのいじめのくだりもろくな効果がなかったと思うし。

元々全く期待せずに見て再現映画として楽しんでた程度なので文句を言う筋合いはないかもしれないが、原作通りにしておきながらここにきてこんな方向へのアレンジはちょっといくらなんでも許しがたいなと思わざるを得ず、書かざるを得ませんでした。おわり。さようなら。大友監督さようなら。
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