【求めていたのは小さな幸せだった】
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幼児虐待で逮捕された満島ひかり
面会に訪れる妻夫木聡
妻夫木聡はある一家惨殺事件を執拗に追い求めるジャーナリストだった。
既に世間から忘れられていたその事件を再度追いかけるため
被害者の交友関係を頼りに事実を追求するサスペンス劇
重みのある凄く良い作品だと思いました。個人的には。
原作、脚本がまず素晴らしいのだと思いますが
その世界観を見事に作り上げていると思います。
皮肉にも小出恵介は自身のスキャンダルと同じような役柄で(笑)はまり役でしたね。
被害者は、誰から恨まれていてもおかしくない人間だったんです。
それもまた愚行だったのかも知れません。
ただ、多分人間の、少なくとも日本人の殆どは多かれ少なかれ願望として彼らと共通する心理や行動があるのではないかと思います。
大抵の映画で登場するマフィアのボスは他人を陥れ、蹴落としその地位を築いている様な人間ばかりなので
主観的にも、客観的にもそこの人間の嫌な部分を色濃くメインで描いているからこそここまで重苦しい作品になるんでしょうね(´・ω・`)
好感の持てるキャラクタはほとんど出てきませんが
単純に臼田あさ美を久しぶりにみてテンションが上がるという(笑)
児童虐待で捕まる母親のニュースは現代社会でも度々報道されます。
SNSや世論では母親を裁きたがる発言を結構目にするんだけど、
個人的にはこういうバックボーンが凄く気になってしまうので
ここまでドラマチックになることはないけどそういう方々もきっと何かの被害者なのかも知れません。
オープニングとエンディングで妻夫木さんがバスの席を譲るシーンも色々考えて見つめるとメッセージ性が含まれているシーンな気がします。
おすすめ度は67点