naomi

ドラゴン・タトゥーの女のnaomiのレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
3.6
事件の内容について。豚野郎が多すぎる。

冒頭の豚野郎のくだりはグッジョブ。
リスベットはきっと女っぽさを消すためにあの容姿に行きついた。
女である私も、軽い豚野郎ならやたらと遭遇する時期があった。
それに遭遇したくなくて少しでもなめられないように、ピアスをして、ベリーショートで髪を刈り上げて、煙草を吸い始めた。

リスベットは、生まれた時からそうだったんだ多分。父親から。自分を女として見る目が怖い。
だから父親くらい年の離れたミカエルを、愛の象徴に思った。女同士なら、理解は難しくないと思ってるみたい。
娘がいる、包容力のある、甘えても大丈夫な…
父親みたい。"友達"って、リスベットは言ってたけど。

チェスの駒を進めながら、前向きな言葉が心強い。
ラストは、結局しょうがないと思う。
というか、よかった。その方が。
あの気持ちは、父性への憧れで
それが叶ってしまったら、まさに父になってしまうし。
でもリスベットは、男が全員豚野郎とは限らないってこと、気付けてよかった。

だからこの映画を見たら、リスベットが好きになるし、結局最後にはエールだけ残る。
naomi

naomi