のんchan

エル ELLEののんchanのレビュー・感想・評価

エル ELLE(2016年製作の映画)
4.3
いや〜、どうしましょ🫢
今更ながらにヴァーホーヴェン監督にハマり出しています。
観る作品観る作品、みんなお気に入りです🤗

平均スコアがどうだろうが関係なくないですか?
自分が楽しめたら儲けもんですよね✨

イザベル・ユペールとの相性バッチリです👍
主役女優起用時は有名女優の名前が多く上がった中、アメリカ人はこの題材について積極的にならないと不満だったようだが、フランスを舞台にし、ユペールが演じたことで大成功していると思う。


ビデオゲーム会社を経営する敏腕女社長ミシェルはパリの自宅で一人暮らし。突然侵入してきた覆面の男からレイプされ怪我をするが警察には届けず自ら犯人を探し出すサスペンス。
警察を信用せず嫌っている理由は、過去に父親が起こしたマスコミを賑わせた大事件に起因しているのだが...


オープニングからラストまでずっとユペールの妖艶さと、理解し難い行動に釘付けになります。
撮影は2015年。ユペールは62歳。作品の中で年齢は出てこないが、息子に孫が生まれる年齢。生理があることになっているからギリギリにアラフォー設定なんだろうが、一回り下の役柄に全く違和感はない。62歳で生理のある女を演じられる美しさがあった。

不思議なことに登場人物の誰一人にも感情移入出来ないのに、ミシェルの普通でない行動に目が離せずワクワクしてしまう😁

刑務所にいる父親
孫のような男と結婚するという母親
定職のないダメ息子
息子を顎で使う妊婦の息子の彼女
若い女に目移りする元夫
仕事の右腕で親友の女
身体の関係を持つ親友の女の夫
隣人の銀行員の夫
隣人の敬虔なクリスチャンの妻
ゲーム会社の社員の男たち


人間が持つ二面性に特化しているところが鍵かも知れません。
誰しもが表の顔と裏の顔は違っているかも知れないが、ここまで皆んなが皆んな意外性を持っているとは...話題に事欠きません😄

あ〜面白かった、好きだな〜ヴァーホーヴェン💕



※『ベネデッタ』の主役ヴィルジニー・エフィラが隣人の妻役でした。この時から監督が目を付けていたんですね🤔
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