ついにオクジャ鑑賞！
自分は集中力が全然無くて家で映画を見るときいつも分割しているのだが本作は久しぶりに通しで見てしまうくらい面白かった。
Netflixという100パーセント創作の自由が与えられている環境で作家性の強い監督が約50億円という莫大な制作費で好きなように作った結果できた誰も見たことないような変な映画。
綺麗な山奥での静かで微笑ましいオクジャとの暮らしが描かれる前半、ミジャと動物愛護団体とミランド社による三つ巴のオクジャ争奪戦の中盤までは"楽しい！”という感情しかなかったが、後半になるにつれ徐々にダークなトーンになる。この世界の暗部を表したような禍々しい雰囲気のクライマックスでは胸が痛くなった。とてもハッピーエンドとは言い切れないラストシーンには少し悔しさや遣る瀬無さが残ったが同時に新たな家族への希望も持てる。
エキセントリックなティルダ・スウィントンとジェイク・ギレンホール、他にもポールダノ、リリーコリンズ、スティーブン・ユェンなどの豪華キャストも最高。
社会風刺ありブラックユーモアありベイブみたいな動物映画要素もある色んな見方ができる映画。
