アァーーーーーー

マンチェスター・バイ・ザ・シーのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

4.7
ケイシーアフレックが好きな自分にとって出演してるだけで点数+2。

映画始まりはクソほどつまんなくて劇場出ようかと思うぐらいどうしようかと苛立ったけど、中盤辺りから置いてあるキャラクターに焦点をあわせて散りばめられる過去を匂わせる描写、そしてその経緯を2時間かけて丁寧に描いていく様に共感。

ここまでキャラの個々の過去と現在を丁寧に描き切って完結させた映画は珍しく、その裏では決して過剰的な演出ではない甥との不器用な友情もしっかり描かれてて、
ラストは葬式で終わるんだろうなー、とは分かりつつも、全体的に現代における田舎らしい地域性と一般市民感のリアリティさを持ってぶっきらぼうに突き放した質感が共感しか持てない中々特殊で高評価な映画でした。

見てるときに「なんかあの映画に似てるなー」とか思ってたら、やっぱり「ユーキャンカウントオンミー」の監督だった。
質感似てる。

ただ、個人的に、
なんの説明も無しにいきなり過去の話にカットインする描写が苦手なので、そこだけがマイナス。
あと、火事起こしたのにソースを焦がして寝るあの下りの「業」はコブシ握るぐらい素晴らしい。


長々しいな、とは感じつつも、全てに納得できた2時間強。
素晴らしい。
アァーーーーーー

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