すごく好きな映画だった。
テンポというか、雰囲気というかものすごく自分に合ってた。
起こってる事柄は辛い、人の死後。
遺されたケイシーアフレック演じる弟のリーとルーカスヘッジス演じる息子のパトリック
辛い出来事を題材にしているにも関わらず、物語はものすごく淡々と進んでいく。
それは2人の性格的な部分があると思う。
2人は身近な人が亡くなったことで悲しんでるはず。
だけど、それを上手く心の内に隠してる。
だから現在軸において、特別大きな出来事が起こるわけじゃない。
でもそこに過去シーンが所々に絶妙なタイミングで挟まれることによって、彼ら、主にリーの重すぎる過去を見せられ、淡々としてる中でも彼らに感情移入をせざるを得ない。
人が1人死んでも、遺された者に何か劇的なドラマがある訳じゃない。
心に穴が空いてしまうのは、ある意味当たり前の現象で、それによって支障をきたしてしまうのも当たり前。
ただ、今まで通りの生活を、今まで通りに生きていかなければならなくて。
それが現実で。
生きている者たちはそれを乗り越えなきゃならない。
個人的に嬉しかったのは、ムーンライズキングダムの女の子が出ていたこと。
ムーンライズでハサミで刺した子と刺された子(ルーカス)が、子役から成長して、時を経て共演するなんて!
しかも2人は付き合ってる設定で。
何とも感慨深い。。