ぶちょおファンク

マンチェスター・バイ・ザ・シーのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★2.5 終盤★3.5

主人公リー(ケイシー・アフレック)は
手先は器用でなんでもできるのに
生きかたは不器用…
というのが自分と被るので最初は感情移入しましたが、
そんな過去があったから少し荒んでしまったのか…
って展開は衝撃的でした。。。

こゝろが壊れたリーは立ち直れるの?
しかしこれが終盤になってもリーは
自分の怒りや悲しみを他人に八つ当たりするダメな奴。。。
ついでに甥っ子のパトリックもなかなかのダメ男で、
脇役はナイスキャラが多いのに
主要ふたりのキャラがニンゲンくさいっちゃあくさいけど
それほど魅力的ではなく深くハマらなかったし、
このキャラ設定と少し冗長に感じる上映2時間越えは
作品として大きなマイナス点。

多くの映画では困難に立ち向かい、
そして打ち克つことによって
勇気をもらえたりもしますが、
本作ではその対極の
ある種の真実とでもいうか、
現実問題として時に困難に打ち克てないこともある訳です。
それでもヒトは俯いてでも、
後ろを振り返りながらでも前に進むんだ…
っと一見ネガティブなようでポジティブな
しっとりとした眼差しで締めくくる終盤はなかなか沁みました。。。

2019年42本目