片腕ファルコン

台湾新電影時代の片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

台湾新電影時代(2014年製作の映画)
2.9
映画界には
アメリカのアメリカン・ニューシネマ
フランスのヌーヴェルヴァーグ
ドイツのニュー・ジャーマン・シネマ
など並び…
台湾にも台湾ニューシネマなるものが存在します。

そんな台湾ニューシネマの歴史やもたらした影響を綴ったドキュメンタリーであります。

定義というのは難しいですが…エンタメ性を重視した商業ベースではなく、台湾人の日常生活や台湾社会が抱える問題などにスポットを当てたリアル路線が特徴と言えるかも知れません。

その代表格に
『悲情城市』のホウ・シャオシェン
『恐怖分子』のエドワード・ヤン
『郊遊 ピクニック』のツァイ・ミンリャン
ハリウッド行っちゃったけどアリ・リー
などが挙げられてますね…!!

主に関係者たちのインタビューと映画の断片的なカットで構成されてるだけですが…退屈と言えば退屈ですが、この頃の台湾映画って不思議とノスタルジックな思いにかられてしまうのは何故でしょう。。懐かしき日本の景色と重なる部分がいくつもあるからだとは思うんですが、それを見ただけでも癒されますね。。

ちなみにエドワード・ヤン監督の作品は苦手でして…『恐怖分子』が何であんなに評価が高いのかちょっとまだ理解できてないのですが…逆にホウ・シャオシェン監督の作品は基本的にみんな好きです!中でも『悲情城市』と浅野忠信主演『珈琲時光』はかなりお気に入りの作品。

そんな浅野忠信や黒沢清監督、是枝裕和監督のインタビューも入っております。※海外ドキュメンタリーの日本人コメントあるあるなのか、話の途中で切られてしまう箇所あり。。

意外性や面白みのあるドキュメンタリーではないのでオススメはできませんが、台湾ニューシネマを知りたい、台湾映画を今後見ていきたいという人には是非…って感じです。