けいたん

花戦さのけいたんのレビュー・感想・評価

花戦さ(2017年製作の映画)
3.9
戦国時代に実在した池坊専好という京都の花僧が、豊臣秀吉に単身立ち向かう姿を描いたエンタテインメント時代劇。

花を愛し、お茶を愛し、人の心を大事にする。この作品とても好き◟(๑•͈ᴗ•͈)◞

花とお茶の世界が好き🍵 静かで美しくて凛としている。おもてなしの心で私たちを包んでくれてる。

映画に出てくるお花がどれも綺麗で見応えあり。それぞれの花から言の葉を感じます。

人は上に立つとどうして変わってしまうのだろう。秀吉はいい人間だったと思うのに。いつの間にか千利休に対しても傲慢な態度に。どうする事も出来なくなった友情。

千利休と親交を深めていた専好はひどく心を痛める。さらに専好の親しい人ものたちにも秀吉の魔の手が伸びて、ついに専好は立ち上がる。

花の戦さとは言え、命がけである事には違いない。どの花もそれぞれ美しく、どの色もそれぞれ美しく、人はみんなそれぞれに美しい。そんな専好の思いが秀吉に通じるのだろうか。

千利休と専好さんがどのくらい親しかったのかがあまり伝わってこなかったような気がして、もったいなかった。時間がなかったのかな。

野村萬斎さんの演技は今回も少しクセがあったけど、佇まいや所作の美しさにはいつも惚れ惚れします。